えがおの森メンバーの活動ブログ in 山村塾 Int'l volunteers in Egaonomori, Kurogi by Sansonjuku

山村塾国際ボランティア・えがおの森メンバーの活動ブログです。This is the blog of Int'l volunteers in Egaonomorim Kurogi by Sansonjuku.

Weekly report 09/2~09/6

奥八女芸農学校は「農業と芸術の交歓」をテーマに展開されています。実際にいまこの笠原という土地の農作業から芸術的要素を見出し、民俗芸能をつくろうとしていますが、この「農業」と「芸術」というテーマで多くの方が思い浮かべるのは宮沢賢治かもしれません。仏教信仰と農民としての生活を起点に創作を続けた彼は『注文の多い料理店』や『アメニモマケズ』など後世に残る芸術作品を生み出しました。

宮沢賢治はまた『農民芸術概論綱要』という文章を1926年に記しています。今回はその一節を引きながら、笠原での出来事を共有したいと思います。

「農民芸術の批評

……正しい評価や鑑賞はまづいかにしてなされるか……

批評は当然社会意識以上に於てなさねばならぬ

誤まれる批評は自らの内芸術で他の外芸術を律するに因る

産者は不断に内的批評を有たねばならぬ

批評の立場に破壊的創造的及観照的の三がある

破壊的批評は産者を奮ひ起たしめる

創造的批評は産者を暗示し指導する

創造的批評家には産者に均しい資格が要る

観照的批評は完成された芸術に対して行はれる

批評に対する産者は同じく社会意識以上を以て応へねばならぬ

斯ても生ずる争論ならばそは新なる建設に至る」

『農民芸術概論綱要』宮沢賢治著 1926

https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/2386_13825.html

***

今週は笠原に住まう方々へのインタビューをしています。その上で、たとえば『農民芸術概論綱要』で述べられている「内的批評」とは、この地域にどう成っているのでしょう?

f0187336_22014795.jpg

「笠原の民俗芸能をつくる」目的でインタビューをする今回の場合、訊くのは主に以下の三つです。「内輪でも良いからこの土地で面白いと思えたことは?」「この土地の地域性とは?」「この土地の祈りとは?」。すると、現代の日本の多くの土地が抱える課題「人が少なくなった」という点に集約されていきます。その上で「じゃあ、なにができるのか?」を考えるためには、どれだけ笠原という土地を批評的に捉えられているかの「内的批評」が重要でしょう。

f0187336_22122575.jpg

農作業をはじめとした生業や暮らしがこの笠原の地域性や人をつくり、またその批評性を育んでいます。ここにどなたがなにをおっしゃったかを書くのは無粋ですし、意味がありません。わたしの場合はそうした「内なる声」を芸能にすることとなるので、どうぞお楽しみに。

f0187336_22011185.jpg


[PR]
by egaonomori | 2018-09-10 22:02 | 奥八女芸農ワークキャンプ
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31