薪ボイラーの流儀
2021年 09月 25日
ヤギの扱いも薪ボイラーの使い方もようやく何となくわかってきたようなので、今回は薪ボイラーの使い方を自分なりに解説していこうかと思います。
簡素に図解すると以上のような図となりますが、根拠として、
まず前提として、薪に火をつけるにはかなり長い間強い火を当て続ける必要があります。そのために
・長く火が燃え続ける
・風通しが良い(空気がより多く入る余地がある)
構造を薪の下に作る必要があります。
上図ではまず
・火が灯りやすい杉の葉を一番最初に燃やす
・ライターの火より強く燃えるその火でほかの燃えさしを炙って燃やす
・その次に燃える細かい木材の火(比較的長く燃え、風に煽られても消えづらい)で本命の木材に火を通す
という流れになるよう配置を考える(先に燃やすものを下に配置する)必要があります。
次に、火がつきやすいものは火が消えやすく、風に煽られるとすぐ消えるので、ライターからつけたばかりの火が風に煽られないよう配置する必要がある、ということがあります。この配置では、 燃えさしの上に枝を置くことで風が分散するようにしてありますが、これに加えて火をつけた直後にボイラーの蓋を閉めて風を防いだりもします。火が中で燃え続けているかどうかは上の煙突を見れば分かるのですが、写真のように程よい量の煙が出るのがベストです。
日頃のワークの後の、その日の湯加減を決める大事な作業なので、これを参考に今後のワークキャンプ参加者がスムーズにボイラーを使いこなしていただけると幸いです。
現在鰐八に所在しているヤギの『チャコ』のイラストを置いて終わりとします。